電力不足が招く投資チャンス!狙うべき銘柄はこれだ!

株式情報 投資戦略 日本株 2024.05.31

江口 裕臣 江口 裕臣

電力不足と現状

 

電力不足は近年、世界各地で頻繁に報告される問題となっています。

特に中国や米国などの大規模経済国では、供給不足が深刻化しており、さまざまな経済活動に多大な影響を及ぼしています。

 

この電力不足が株式投資の観点から見ると、実は投資チャンスにもなり得ると見ており、電力不足が発生する原因と季節的要因による電力需要の変動について詳しく見ていきます。

電力不足が発生する主な原因は多岐にわたります。

 

まず、一つの大きな原因は供給能力の不足です。

特に発電所の老朽化やメンテナンスの遅れが挙げられます。

 

中国では足元の電力不足に対応するため、石炭生産を拡大していますが、長期的には脱炭素への移行が進むことが予想されており、これも供給不足に拍車をかける要因です。

またエネルギー資源の需給バランスの崩れも問題です。

 

石油やガスの価格が急激に上昇すると、それに伴い電力の供給コストも上がります。

例えば、2022年6月の相場では、米国の金融政策や金利の上昇により、多くの市場が大幅に下落しました。

 

これが原材料コストの上昇を招き、電力供給においても経済的な負担が増大しています。

 

季節的な要因と電力需要

 

電力需要は季節的な要因にも大きく影響を受けます。

特に夏季や冬季はエアコンや暖房の使用が増えるため、他の季節に比べて電力需要が非常に高まります。

 

これは特に日本など四季のある国で顕著であり、夏の猛暑や冬の厳しい寒さが直接電力消費を押し上げる要因となります。

また、季節的要因だけでなく、経済活動のピーク時期も需要を押し上げます。

 

例えば、6月のように企業の生産活動が活発になる時期や、消費需要が増える時期には、電力需要が一層高まります。

そのため、供給と需要のバランスが崩れると電力不足が発生しやすくなります。

 

加えて、気候変動も電力需要に影響を与えます。

極端な気象条件や異常気象が電力消費を不定期に増加させることが多く、これも電力不足の一因です。

 

このような経済に深刻な影響を及ぼすため、電力関連の銘柄は一気に需要を帯びやすくなります。

 

バリュー株とは?

 

バリュー株とは、市場での評価が低く、株価が企業の実質価値から見ると割安とされている株式のことを指します。

具体的には、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)などの指標が低い企業が該当します。

 

このような株は業績が安定しており、配当利回りが高い場合が多いため、長期的な視点で堅実なリターンを狙う投資家に人気です。

上述したように、2022年6月の相場では、金利の上昇によって小型成長株といったグロース株が大きく下落しました。

 

このような市場環境では、安定感のあるバリュー株が改めて注目されることが多いです。

電力セクターに属する企業は、長期的に安定した収益が見込めるため、中でも特に注目すべきはバリュー株です。

 

具体例

 

①【9501】東京電力ホールディングス

②【6752】パナソニックホールディングス

③【9517】イーレックス

 

詳しい詳細については、YouTubeでお話していますが、電力セクターと聞くと、値動きが小さくディフェンシブセクターの銘柄だと敬遠する人もいるかもしれません。

ただ、昨今は再生エネルギーや蓄電池といった分野は今後市場拡大が期待視されるセクターです。

 

欧州やアジアなどでは再生エネルギーの導入が加速しており、関連企業には成長性を好感視した買いが集まりやすくなっています。

電力不足が続く状況下では安定した供給能力を持つ電力会社は注目されやすく、再生エネルギーへの移行が加速する中、安定した業績とテーマ性を有している銘柄が上昇していく可能性が高いはずです。

 

電力不足の問題を解決しつつ、持続可能なエネルギー供給を提供することで、長期的なバリューを生み出します。

特に需給のバランスが厳しい電力市場において、こういった関連銘柄の株価は上昇しやすいと言えるでしょう。

 

まとめ

 

電力不足は一時的な問題である場合も多く、供給が安定し始めると価格の上昇も落ち着く可能性があります。

したがって、電力不足が深刻化しているタイミングでの投資は高収益を狙うチャンスとなります。

 

特に電力関連のバリュー株は、現在の市場価格が低迷している時期が買い時となることが多く、特に再生可能エネルギーの普及やインフラ整備が進む中で、電力セクター全体の需要は上昇することが期待されます。

 

従って、一時的な相場の変動に惑わされず、長期的な視点で株式投資を行う必要があり、市場の短期的な動きに左右されず、安定した配当を継続的に受け取ることができる株を選ぶことが、重要になります。

 

株式情報 投資戦略 日本株 2024.05.31

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この記事を書いた人

江口 裕臣

日本投資機構株式会社 アナリスト
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本投資機構株式会社 アナリスト
テクニカルアナリスト(CMTA®)

著名な元機関投資家や経験豊富なアナリスト・ファンドマネージャーより培った知識と経験を基に、数多くの市場動向の予測や個別銘柄の動向をピンポイントで分析。銘柄の推奨実績において社内の月間最高勝率記録を持つテクニカルアナリスト。

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